南日本新聞の企画「うちのカイシャ」に弊社、河川砂防事業の第一人者である川野課長が登場させていただきました。
課長がまだ入りたての頃、鹿児島では豪雨災害『8・6災害』が発生しました。
そのとき経験した災害の悲惨さ、切なさが課長の砂防設計にかける想いや原動力、【プロフェッショナル】へと繋がっています。
地域の安心と安全を創造する建設コンサルタント!
ぜひ、ご覧ください!
<記事本文>
工事設計で人命守る
技術二課 課長 川野浩幸
砂防や河川、急傾斜地の測量•設計など公共工事の前段階を担う会社だ。入社28年目のベテランとして主に設計を担当する。
土砂崩れなど災害が起きた範囲を把握するために高さや幅、面積を測量したり、危険性が高い急傾斜地の対策工事で設計をしたり。工事では図面を作り、資材がどれだけ必要なのかまで見積もって発注主に提示する。「税金を使う工事。少しの無駄も許されない」と気を引き締める。
入社した30年ほど前に比べ、技術革新が進んだ。平板測量から電子測量に移行。設計も紙に手描きしていたものがCAD(コンピューター支援設計)に置き換わった。パソコンに勾配や道路の幅員などの数値を入れると、基準に合わせて設計してくれる。
とはいえ、技術を使いこなすのは人間。「この業界は人手不足でもある。作業の効率化を進めなければ」。システムをどう使えば能率が上がるか、日々の作業のなかで自ら率先して試行錯誤を重ねる。便利な機能を見つけては後密らに伝授する。「人に教えることで自分の復習にもなる」と話す。
仕事をする上では資格も欠かせない。入社後に取得した数は10を超す。名刺には、ー級
土木施工管理技士、河川点検士、RCCM(建設コンサルタント業務の民間資格)などがズ
ラリと並ぶ。
この仕事を選んだ理由は今となっては覚えていない。だが、仕事の原動力は入社1年目
で経験した1993年の8・6水害だ。鹿児島市内の急傾斜地で土砂崩れが起き、崖下にあっ
た家にいた高校生が亡くなった。復旧工事のため、その現場を測量した。線香が手向けら
れた現場は悲惨だった。「防災」を強く意識させられた出来事だった。
「医師も人を救うけれど、この仕事も同じ。土石流が起きたり、擁壁が落ちてきたりしたら人は死ぬ。そうならないよう命を守る仕事だと思っている」。『安心•安全』を念頭に、強い信念で設計に臨む。
<専務メッセージ>
公共事業の測屈・設計など税金を使って行う仕事が多いため、信頼性の高い「選ばれる会社」になることが重要だと考えています。強みは、社員の資格の保有数です。ほとんどが最低でも三、四つは取っています。発注主に「任せられる」と思っていただける面だと思います。
求める人材は「チャレンジができる人」。実務経験がなければ、取れない資格も多いです。慟きながら取得するので、大変だとは思いますが、会社としても、モチベーションをどう上げてもらえるかを日々考えています。社員に能力を十分発揮してもらい、家族に安心して送り出してもらえる会社にするのが目標です。